占星術には西洋占星術、インド占星術、中国占星術など様々な種類があります。古代バビロニアから現代まで発展してきた各占星術の特徴、歴史、思想的背景を詳しく解説。あなたに合った占星術を見つけるための完全ガイドです。初心者から上級者まで役立つ占星術の全体像を把握できます。
占星術は人類の歴史と共に発展し、世界各地で独自の進化を遂げてきました。現在では数多くの占星術体系が存在し、それぞれが異なる特徴や思想を持っています。この記事では、主要な占星術の種類とその歴史的背景、特徴について詳しく解説します。
占星術の起源と発展の歴史
占星術の起源は紀元前3000年頃の古代メソポタミア文明にまで遡ります。バビロニア人たちは天体の動きを観察し、それが地上の出来事と関連があると考えるようになりました。この考え方が「上なるものは下なるもののごとく、下なるものは上なるもののごとし」というヘルメス思想の基礎となっています。
古代バビロニアで生まれた占星術は、その後ギリシャ・ローマ時代に体系化され、現在の西洋占星術の原型が形作られました。同時期に、インドや中国でも独自の占星術体系が発達し、それぞれの文化や宗教観を反映した特色ある占星術が誕生しました。

西洋占星術の種類と特徴
古典西洋占星術
古典西洋占星術は、古代ギリシャ・ローマ時代からルネサンス期まで発展した伝統的な占星術体系です。プトレマイオスの『テトラビブロス』を基礎とし、以下の特徴があります:
- 7つの古典惑星(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星)を使用
- 4つのエレメント(火・地・風・水)と3つのクオリティ(活動・固定・変通)
- ハウスシステムによる生活領域の分析
- アスペクト(天体間の角度関係)による影響の判断
古典占星術では、天体の品位(dignity)を重視し、各天体が最も力を発揮できる星座(エクザルテーション)や苦手とする星座(デトリメント、フォール)を詳細に分析します。
現代西洋占星術
19世紀後半から20世紀にかけて発達した現代西洋占星術は、心理学の発展と共に大きく変化しました。主な特徴は以下の通りです:
- 天王星、海王星、冥王星の発見により外惑星を含む10天体を使用
- 心理占星術の発達により、性格分析や自己理解に重点
- ユング心理学の影響を受けた象徴的解釈
- 運命論的側面よりも個人の成長と可能性を重視
現代占星術は特に20世紀後半以降、様々な分野と融合し多様化が進んでいます。
進化占星術
ジェフリー・ウルフ・グリーンによって体系化された進化占星術は、魂の進化という観点から人生を捉える占星術です:
- 前世からの魂の課題を読み解く
- 冥王星を魂の進化の象徴として重視
- ノード軸(ドラゴンヘッド・テール)による過去世と今世の課題分析
- カルマ的な観点からの人生解釈
この占星術は、スピリチュアルな成長と自己実現を目的とした現代的なアプローチです。
東洋系占星術の特徴
インド占星術(ヴェーダ占星術)
インド占星術は、古代インドのヴェーダ文献に基づく伝統的な占星術体系です。西洋占星術との主な違いは:
- サイデリアル方式(恒星基準)の採用
- 27のナクシャトラ(星宿)による詳細な分析
- ダシャーシステム(惑星周期)による時期予測
- カルマ思想に基づく運命観
- ヤーガ(惑星の組み合わせ)による吉凶判断
インド占星術は予測精度の高さで知られ、結婚、職業、健康などの具体的な人生の出来事を詳細に予測することを得意とします。
中国占星術(紫微斗数)
中国で発達した紫微斗数は、道教思想と陰陽五行説に基づく独特な占星術体系です:
- 14の主星と100以上の副星を使用
- 12の宮位による人生の各分野の分析
- 大限・小限による10年・1年の運勢予測
- 陰陽五行の相互関係による判断
- 中国式の時間システム(子丑寅卯…)の採用
紫微斗数は特に中華圏で人気が高く、人間関係や財運の分析に長けているとされます。

特殊な占星術体系
ウラニアン占星術
20世紀前半にドイツのアルフレッド・ヴィッテによって開発された占星術体系:
- 8つの仮想天体(ウラニアン・ポイント)を使用
- 90度ダイアルによる精密な分析
- ミッドポイント理論の重視
- 科学的アプローチを志向
コスモバイオロジー
ラインホルド・エベルタインによって体系化された占星術:
- 統計学的手法の導入
- ミッドポイントの体系的活用
- 医療占星術への応用
- 心理学との融合
ハンブルク占星術学派
ドイツで発達した占星術学派:
- 対称点理論の重視
- トランスサタニアン天体の使用
- 精密な時期予測技法
- 実証的研究の重視
現代の占星術の多様化
21世紀に入り、占星術はさらなる多様化を見せています。代表的な新しい流派には以下があります:
ヘリオセントリック占星術
太陽を中心とした天体配置を使用する占星術で、より高次の意識レベルでの分析を行います。地球中心の従来の占星術とは異なる視点から人生を捉えます。
小惑星占星術
ケレス、パラス、ジュノー、ベスタなどの小惑星を含めた分析を行う占星術です。特に女性性の多面的な表現や細やかな心理分析に活用されます。
恒星占星術
古代から伝わる恒星の影響を現代に蘇らせた占星術体系です。主要な恒星の神話や象徴的意味を個人の運命解釈に活用します。

各占星術の適用分野と特色
占星術の種類によって、得意とする分野や適用場面が異なります:
性格分析・心理理解
- 現代西洋占星術
- 心理占星術
- 進化占星術
- インド占星術
- 中国占星術(紫微斗数)
- 古典西洋占星術
- シナストリー(相性占星術)
- コンポジット占星術
- 中国占星術
- 医療占星術
- コスモバイオロジー
- インド占星術
- 金融占星術
- マンデーン占星術
- エレクショナル占星術
占星術選択の指針
自分に適した占星術を選ぶ際のポイント:
1. 目的の明確化: 性格理解、将来予測、人間関係改善など、何を知りたいかを明確にする
2. 文化的背景の考慮: 自分の価値観や宗教観に合致する体系を選ぶ
3. 実践のしやすさ: 学習リソースの充実度や実践環境を考慮
4. 信頼できる情報源: 正統な伝統に基づく教材や指導者を見つける
まとめ
占星術は人類の知恵の結晶として、長い歴史を通じて多様な発展を遂げてきました。西洋占星術、インド占星術、中国占星術など、それぞれが独自の特色と強みを持っています。
現代では古典的な体系に加え、心理学や科学的手法を取り入れた新しい占星術も登場し、選択肢はますます豊富になっています。重要なのは、自分の目的や価値観に合った占星術体系を見つけ、継続的に学習と実践を重ねることです。
占星術は単なる予測ツールではなく、自己理解と人生の質向上のための叡智の体系です。様々な種類の占星術を理解することで、より深い洞察と豊かな人生の指針を得ることができるでしょう。



